ブックオフとも全然違う、チャリティショップの親しみやすさ
最近、近所に「高価買取」みたいな店舗がどんどん増えてきて、いわゆる中古店舗の看板をよく見かけるようになりました。メルカリやオークションなど、中古サイトも盛り上がっているので、今でもブランド品販売などは繁盛するんですかね。
でも買取店って、なんとなく「売りたい物がないと入りづらい」雰囲気があります。
中古店といえば、ブックオフや2nd Street のような大型店舗が日本では有名でしょうか。
しかしながら、イギリスのチャリティショップは全く違います。
中古店と侮るなかれ。
ふらっと散歩していて「あ、新しい店見つけた」という感覚で気軽に入れる、そんな親しみやすさがあるんです。
イギリスのどの街にもある「Big 3」
ちょっと栄えた駅周辺に行けば、必ずと言っていいほど見かける3つのチャリティショップがあります。
- Oxfam(オックスファム)
- British Heart Foundation(英国心臓財団)
- Cancer Research UK(英国がん研究基金)
私も特にOxfamにはよく足を運びました。これらの店舗は、それぞれ異なる慈善団体が運営していて、売上は全てその団体の活動資金に使われます。つまり、掘り出し物を見つけて得した気分になりながら、同時に社会貢献もできちゃうという一石二鳥のシステムなんです。
ブランド食器との運命的な出会い
チャリティショップで一番ワクワクするのは、思わぬブランド品との出会いです。特に食器コーナーは私のお気に入りスポットでした。
ある日のOxfamで、何気なくティーカップを手に取ったら、底に見慣れたマークが。よく見ると、なんとWedgwood(ウェッジウッド)のティーカップでした。値段は確か£3(当時のレートで約500円)。日本なら軽く数千円はするであろうブランド食器が、ワンコインで買えてしまう驚き!
別の日には、Royal Albertのヴィンテージプレートセットを£8で発見。多少の使用感はありましたが、アンティーク好きにはたまらない逸品でした。
そして忘れられないのが、Hornseyホーンジーのお皿のセットが格安で売られていた時。大量のセットだったので、迷いましたが、不要なものは日本で売れるかも?と考えて購入。イギリス国内ブランドだからか、現地ではよく見かけ、比較的手に入りやすいです。
未使用、綺麗な状態のヘレンド(Herend)のお皿2枚も£15でゲットでしたこともあります。
日本でヘレンドを£15で買うなんて、まず不可能ですから!

インテリアになる本や児童書など
チャリティショップの魅力は食器だけではありません。本棚コーナーも要チェックです。英語の本が£1-2で手に入るので、インテリアとしてもおしゃれですし、英語学習にも最適。特に子供の絵本は絵が美しいものが多く、格安で手に入るのが嬉しいポイントです。
また、季節になるとクリスマスカードの品揃えも充実しています。クリスマスには必ず必要になるカードもチャリティショップで購入すればお買い得だし、何かの役に立っているかな、と感じられて良いと思います。

なぜこんなにお宝が眠っているのか?
古いものを長く使おう、という意識の高いイギリス人、
多くは、引っ越しや片付けの際に「まだ使えるもの」をチャリティショップに寄付する習慣があります。特に年配の方が亡くなった後、遺族が故人の大切にしていた食器類をそのまま寄付することも多いそう。
そのため、数十年前の高級ブランド品が、現代の私たちの手に渡ってくるという素敵な循環が生まれているんです。寄付した人も、捨てるより誰かに使ってもらえる方が嬉しいでしょうし、買った私たちも格安で素敵なものが手に入る。そして売上は慈善活動に使われる。みんなが幸せになれるシステムですよね。
チャリティショップ攻略のコツ
1. 住宅街の店舗を狙え
高級住宅街にあるチャリティショップほど、質の良い寄付品が集まる傾向があります。ケンジントンやチェルシー周辺のOxfamは特に掘り出し物率が高かったです。
2. 郊外のメインストリートも見逃すな
意外な穴場が、郊外観光地の小さな町のメインストリート。田舎の町でも必ずと言っていいほどBig 3のチャリティショップがあり、都市部の店舗より広々としていることが多いです。有名なアンティークマーケットとは違った、地元の人の生活が感じられる品揃えで、思わぬ掘り出し物に出会える面白さがあります。
3. 平日の午前中がベスト
新しい寄付品の整理は平日に行われることが多いので、土日に比べて平日の方が「初物」に出会える確率が高いです。
3. 食器は底をチェック!
ブランドマークは大抵、食器の底に刻印されています。一見普通に見える白いお皿でも、裏返すと有名ブランドだったということがよくあります。
4. 食器以外のコーナーも要チェック
アクセサリーコーナーは特にお宝の宝庫。ヴィンテージのブローチやネックレスが£2-3で売られていることも。子供が喜びそうなカラフルなアクセサリーもたくさんあって、おもちゃ選びにも最適です。
5. ボランティアスタッフとの会話を楽しむ
店員さんは地元のボランティアの方々。親切な方が多く、「こんなものを探している」と伝えると、バックヤードから出してくれることもありました。ちなみに、どの店舗でもボランティアスタッフを常時募集しているので、長期滞在予定の方は参加してみるのも良い経験になりそうです。
日本でも広まってほしいチャリティショップ文化
買取大吉のような買取店も需要はありますが、ブックオフのように気軽に覗ける店舗とはまた違った魅力が、イギリスのチャリティショップにはあります。
最近は日本でも古着ブームやサステナブルな消費への関心が高まっています。もしかしたら近い将来、日本の街角にも気軽に入れるチャリティショップが並ぶ日がくるかもしれませんね。
チャリティショップ巡りを計画中の方へ
イギリス旅行を検討している方へ
チャリティショップ巡りを目的の一つにイギリス旅行を計画されている方は、宿泊先選びも重要です。ロンドン中心部のホテルなら、複数の駅周辺のチャリティショップを効率よく回れます。楽天トラベルなら日本語で安心してホテル予約ができるので、初回のイギリス旅行でも安心です。<PR>
日本でブランド食器を探すなら
「チャリティショップみたいな掘り出し物を日本でも見つけたい!」という方は、ネットでもウェッジウッドやバーレイなどイギリスの食器をチェックしてみてください。現地価格ほど安くはありませんが、確実に本物が手に入りますし、新品の美しさも魅力的です。 最近は中古の販売も充実していますね。
こちら、チャリティショップにはありそうであまり出会わない、Emma Bridgewater. <PR>

お土産を持ち帰る準備も大切
チャリティショップでたくさんお宝を見つけると、帰りの荷物が予想以上に重くなります。食器類は特にかさばるので、余裕のあるサイズのスーツケースを準備しておくことをおすすめします。
軽量で大容量のスーツケースを事前に購入しておけば、現地での買い物も安心して楽しめます。<PR>

まとめ
イギリス旅行の際にぜひチャリティショップ巡りを楽しんでみてください。
思わぬお宝との出会いが待っているかもしれません!
ただし、古着屋さんの独特な雰囲気が苦手な方には少し厳しいかもしれません。でも慣れてしまえば、その「ごちゃごちゃ感」の中から宝物を見つける楽しさが病みつきになるかもしれません。
コメント